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ABOUT MY WORK
物心がついた頃、近所の砂利道が少しずつアスファルトで舗装されていった。
それを見ていた私は、自分の意思とは 関係のないところで、地球と人間との分断が進んでいくような気がして、寂しさと恐ろしさを感じていた。
大学院修了後、大分県の山間部に移住する。
山に囲まれて過ごすうち、自然や野生動物たちの音やテクスチュアが体 に染み込んでゆき、心が満たされるのを感じた。
人間が作り出した混沌とした世界のなかで、人間でない者たちの営み との繋がりを感じることによって、自身の生と向き合い、
生きていくことができるような気がしている。
絵を描く際には画面からのフィードバックがあり、まるで絵を食べているような感覚になる。
かねてより既製の絵の 具を使用することに違和感があった私は、山間部への移住をきっかけに、自ら採取し、
精製した土を顔料にして絵を描 き始めた。
木枠や額には、地元の工場で廃棄される木材を使用し、画布には同じく廃棄される麻袋を再利用している。
そこに、麻袋の繊維と農業用の消石灰を混ぜて作った漆喰を塗り、井戸水で溶いた土を使ってフレスコ画を描いている。
フレスコ技法の特性を生かして、即興的に描いた絵には、その日の気候や体調、精神状態が反映されている。
近年では、土との対話をより深めるため、陶芸作品の制作を始めた。
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